©︎1984 Studio Ghibli・H

スタジオジブリ作品「風の谷のナウシカ」で子供たちにも大人気の「テト」。

テトはある日からナウシカといつも行動を共にし、大事なパートナーとなります。

そんなテトですが、実は原作の「風の谷のナウシカ」では死を迎えてしまうのです。

今回はテトの登場から悲しい死のシーンまで全てご紹介します。

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「風の谷のナウシカ」の名シーン!テトとの馴れ初め

出典:https://blog.goo.ne.jp/harukit/e/1ac201893fb092d93d5d518854d2d8fe

「風の谷のナウシカ」の主人公・ナウシカは風の谷を治める長ジルの娘。

つまりお姫様です。

姫と言っても決して偉そうにする訳ではなく、谷のみんなと力を合わせて国のために奮闘する姿が印象的ですね。

その姿勢は国民にもよく伝わっていて「姫様」「姫ねえ様」という愛称で誰からも慕われる彼女。

人間だけでなく動物たちにも愛されるのがナウシカの凄いところですね!

テトも例外ではなく、やはり心を動かされていました。

テトはキツネリスという動物。

腐海の蟲にさらわれていたところをユパに助けられたのです。

ところでナウシカは「キツネリスを初めて見た」と言ってましたよね。

きっと「風の谷のナウシカ」の中では珍しい生物なのかもしれません。

小さい体ながら凶暴でユパには懐かなかった様子

最初はナウシカにも威嚇していたテト…

彼女が指を近づけると血が流れるほど思い切り噛み付きました。

しかし、彼女はテトが怯えているだけで悪さはしないと信じて振り払いませんでした。

するとテトも安心したのか、噛み付いた指から口を離し、今度は傷口を癒すように舐め始めたのです。

ユパからテトを譲り受け、2人のパートナー生活が始まりました。

人に懐かないキツネリスが彼女にすぐ心を許したのを見たユパは「不思議な力だ」と呟いてましたね。

「風の谷のナウシカ」の登場人物の中でも、彼女が何か特別な能力を持っていることが垣間見れます。

ナウシカ・テトの相思相愛ぶりにほっこり

出典:https://ghibli.jpn.org/report/nausica-matome/

それからテトの定位置はナウシカの肩の上になりました。

「風の谷のナウシカ」の世界は腐海という有毒ガスを発生させる森に侵食された世界。

人間は腐海の中ではマスクが欠かせず、それを取ることは死を意味します。

もちろんテトにも有毒となりますが、テトにマスクをつけるわけにはいきません。

そのため、腐海に入る時はテトの定位置はナウシカの服の中。

「テト、死なないで」と願いながらテトの体温や心拍から、ちゃんと生きているかを確認していました。

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こんなに大事にされているテトだけに、もちろん相思相愛

メーヴェに乗って空を飛ぶ時も、危険な場所へいく時もいつも一緒。

目を瞑ってナウシカの頬にすり寄る仕草がたまらなく可愛いですね!

そんな愛らしいテトですが、原作版「風の谷のナウシカ」ではテトに悲しい死が待っていたのです…

一体なぜ、どうして死に至ってしまったのでしょうか。

「風の谷のナウシカ」最終巻で描かれたテトの死

©︎1984 Studio Ghibli・H

気になるテトの死。その場面は原作版「風の谷のナウシカ」の最終巻でのこと。

映画「風の谷のナウシカ」では最後、言い伝えの人物を彷彿とさせる出立で風の谷を救ったところで終わりました。

しかし、原作はその先もまだ続いていきます。

その中で物語のキーとなるのが巨神兵

「風の谷のナウシカ」において巨神兵は過去に世界を滅ぼし、腐海を生んだ原因とされていました。

ですが、たった1体だけ生き残っていたのです。

ナウシカは巨神兵に「オーマ」という名前をつけて行動を共にしていました。

ただしオーマの体からは生き物にとって有害な光が出ており、じわじわと彼女の体を蝕むことに。

そしてこの光はテトにとっても有害でした。

その結果…体の小さなテトは早く弱った末に死んでしまうのです。

ずっと一緒に過ごしてきたパートナーの死。

普段は気丈に振る舞うナウシカですが…これには精神的ダメージも大きかったことでしょう。

彼女はテトの死を報いるため、地上に見つけた数少ない緑の樹々がある場所を見つけてお墓を作りました。

しかしこの場所。その後に続く「風の谷のナウシカ」のストーリーで重要な場所だったのです。

それはまるで、テトが自らの死によって導いてくれていたかのように…

この場所が一体何なのかは、ぜひ原作を読んで確かめてみてください。

他の記事でも書いたとおり、原作版の「風の谷のナウシカ」は作中で重要なキャラクターたちの死が描かれていてやるせないシーンが多いのが特徴。

ナウシカにとって「大事な人物たち」の死が待ち受ける原作。

物語にとって欠かせない死とは言え、その悲しみは計り知れないものでしょう。

まとめ

©︎1986 二馬力・G

ここでは風の谷のナウシカの癒しキャラクター「テト」について、ナウシカとの馴れ初めから悲しい別れのシーンまでを紹介しました!

ただ、テトは原作で死を迎えてしまうものの、2年後に公開された「天空の城ラピュタ」の中で再び登場しています。

しかもラピュタの作中では1匹だけでなく、キツネリスがたくさん出てくるのです!

これは「風の谷のナウシカ」と「天空の城ラピュタ」が同じ世界であることを意味しているのか?

はたまた、宮崎監督による粋な計らいなのか…

ぜひ想像力を膨らませながら物語を楽しんでみてください。

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