冲方丁(うぶかた とう)のミステリー小説「十二人の死にたい子どもたち」を実写映画化したこの作品は、2019年1月25日に公開されました。

新田真剣佑・橋本環奈・杉咲花ら若手俳優に加え、オーディションによって選ばれた俳優、計12人による、リアルタイム型密室ゲームです!

この記事では「十二人の死にたい子どもたち」のあらすじやネタバレ、結末(ラスト)まで公開します!死にたいから殺さないで!十三人目を殺したのは…?

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映画【十二人の死にたい子どもたち】の作品情報

©ワーナーブラザース映画
制作年(国名) 2019年(日本)
公開日 2019年1月25日
上映時間 118分
ジャンル ミステリー
監督 堤幸彦
主要キャスト 杉咲花
新田真剣佑
北村匠海
高杉真宙
黒島結菜
橋本環奈
配給会社 ワーナーブラザース映画

映画【十二人の死にたい子どもたち】のロケ地

集団安楽死の舞台となったこの病院は群馬県藤岡市にある「旧公立藤岡病院」です。
今、この病院は別の場所に移転されていて、ここには建物だけが残っているそうです。本当に廃病院だったみたいですね!

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映画【十二人の死にたい子どもたち】の主題歌

2005年リリース
The Royal Concept の「On Our Way」です。

映画【十二人の死にたい子どもたち】の評価

3.1/5

予告編・予告動画

十二人の死にたい子どもたち(予告編)

作品概要

第156回直木賞にノミネートされた、冲方丁の「十二人の死にたい子どもたち」を監督は堤幸彦、脚本は倉持裕によって実写映画化した作品です。

12人の未成年たちが集団安楽死のために廃病院へ集まることになっていました。しかし、そこにはあるはずのない13人目の死体があります。

まだ生暖かいその死体は、12人のうちの誰かの手によって殺されたのではないかという疑惑が浮上…。自分もその誰かに殺されてしまうのではないかという恐怖から、犯人捜しをすることになります。

「死ぬためには殺されてはならない」、様々な死にたい理由を抱える未成年たちは謎解きの中で互いを知り、死への考えを変えていきます。カメラ5台を使った40分間長回しの撮影法は、死にたい未成年のリアリティを映し出します。

次々浮き上がる謎と、明らかになる真実に翻弄される12人を、新田真剣佑・橋本環奈・杉咲花ら人気若手俳優が演じます。

登場人物(キャスト)

1番:サトシ/高杉真宙(たかすぎまひろ)

15歳の高校1年生。集団安楽死の主催者。父親の自殺、母と兄の無理心中未遂以降、死に囚われている。

2番:ケンイチ/渕野右登(ふちのゆうと)

16歳の高校2年生。空気が読めないと学校でいじめられている。つらいことばかりを経験し人生に絶望している。

3番:ミツエ/古川琴音(ふるかわことね)

16歳の高校2年生。好きだったバンドマンが自殺したことにより後追い自殺を考えている。

4番:リョウコ/橋本環奈(はしもとかんな)

ニット帽子を深く被りマスクをした状態で登場。その正体は天才子役から女優になったリョウコ。母の呪縛と世間のイメージで作り上げられた自分に疲れ集団安楽死に参加した。

5番:シンジロウ/新田真剣佑(あらたまっけんゆう)

17歳の高校3年生。末期の病に侵され長らく闘病生活をしている。理論的で推理好き。病気によって死んでしまう前に自殺したいと考えている。

6番:メイコ/黒島結菜(くろしまゆいな)

18歳の高校3年生。利己主義的だが優しい一面もある。死をもって父親に自分の大切さを気付かせたい。

7番:アンリ/杉咲花(すぎさきはな)

17歳の高校3年生。全身に黒い服をまとい大人びた雰囲気を醸し出している。4歳のころ家が火事で燃えた際、母親にとって自分は望まぬ子だったと気づく。自分に似た境遇の子どもたちの存在を死をもって社会に知らしめたいと考えている。

8番タカヒロ/萩原利久(はぎわらりく)

16歳の高校1年生。吃音症を抱えている。幼いころから、落ち着きがないことを理由に向精神薬を飲まされており、現在も薬漬けの生活。薬の影響で体調が悪く精神的に追い詰められている。

9番:ノブオ/北村匠海(きたむらたくみ)

18歳の高校3年生。学校でいじめにあい、その主犯格を階段から突き落として殺害してしまった過去がある。過去への贖罪として参加している。

10番:セイゴ/坂東龍汰(ばんどうりょうた)

15歳の高校一年生。金髪頭で一見するとただの不良である。母親に自分に掛けられる保険金を目当てに殺害計画を立てられていることに気づく。母親への復讐として保険金の下りない死に方の自殺をするためにやってきた。

11番:マイ/吉川愛(よしかわあい)

17歳の高校3年生。援助交際をきっかけに口唇ヘルペスを患っている。ヘルペスが不治の病であることを知り、その恐怖から集団安楽死に参加した。

12番:ユキ/竹内愛沙(たけうちあいさ)

15歳の高校1年生。交通事故により左半身が麻痺している。体の不自由によって苦しんできたのでもう死んでしまいたいと考えている。

13番:仮に0番と呼ばれる/とまん

謎の死体。この死体の謎をめぐって物語は展開される。

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映画【十二人の死にたい子どもたち】のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

ネタバレ注意

ここから先はネタバレを含みます。まだ知りたくないと言う場合はご注意ください。

映画【十二人の死にたい子どもたち】のあらすじ【1/4】

「みんなで死ねば怖くない」そう考える未成年たちが集団安楽死を求めて廃病院に集まってくるところから物語はスタートします。しかし、集まった地下の一室にはあるはずのない13人目の死体があることに気づきます。

この13人目を仮に0番と呼ぶことにします。今回の集いのルールは、「死に方と、タイミングが一致すること」。一回目の多数決では2番(ケンイチ)以外は安楽死に賛成します。

2番(ケンイチ)は「死体の謎を解かなければ、自分たちが殺人犯にされてしまう可能性があり、安楽死どころではない」と言い出します。

そして5番(シンジロウ)はベッドの横に車いすがある、靴を履いていない、ベッドサイドに残された薬物は致死量に達していない状況から、0番は自殺ではなく他殺の可能性があると推理しました。

この推理を元に12人での謎解きがスタートします。

映画【十二人の死にたい子どもたち】のあらすじ【2/4】

ここでは、全員が受付で番号カードを手にしており、この番号カードが謎解きの重要なカギとなります。主催者である1番(サトシ)は会場を開けた際に1番のカードを手にしています。

しかし、2番(ケンイチ)が地下にやってきたときには0番の死体がありました。

ということは2番(ケンイチ)がやってくる前にここに来た人物が犯人となりますが、1番(サトシ)は配電盤のスイッチが入っていたことが気になり集いがスタートするまで会場内の見回りをしていたため、それ以外の人物が怪しいということになります。

ここで参加者たちはそれぞれ見たことや、気になっていたことを突き合せていきます。そこで9番(ノブオ)が犯人なのではないかという説が浮上します。9番(ノブオ)は早く安楽死を実行したいがために、それを認めてしまいます。

すると突然9番(ノブオ)は何者かによって階段から突き落とされてしまいます。9番(ノブオ)抜きの11人で再び話し合いが行われますが、安楽死を急ぐ6番(メイコ)は計画実行できないことを焦り、7番(アンリ)は9番(ノブオ)と共犯であるなどとでっち上げ仲間割れのような状態になっていきます。

9番(ノブオ)を突き落としたのも6番(メイコ)の仕業だったと戻ってきた9番(ノブオ)が明かします。同時にそれぞれの死にたい理由が明らかになっていきます。ここで思いもよらぬ出来事が起こります。死んでいると思われた0番が呼吸をしていたのです。

映画【十二人の死にたい子どもたち】のあらすじ【3/4】

ここから少しずつ謎が明らかになります。5番(シンジロウ)の推理によって0番をベッドに運んだのは7番(アンリ)と9番(ノブオ)であることがわかります。

二人は誰よりも早く会場入りしており、車いすに乗った0番を廃病院まで連れてきた人物を目撃していました。つまり、廃病院まで0番を連れてきた人物と、廃病院内に0番を運び入れた人物は別だったのです。

では一体0番を連れてきたのは誰なのか、これについても推理を始めます。またもや5番(シンジロウ)は、0番が12番(ユキ)の兄であることを見破ってしまいます。12番(ユキ)は自分のせいで交通事故にあい、植物状態となった兄のユウキと一緒に死ぬためにここへ連れてきていたのです。

車いすに乗せられた兄を病院内に運び入れようとした12番(ユキ)が兄をその場に残し正面入り口のドアを開けに行っている間に、7番(アンリ)と9番(ノブオ)が体の不自由な参加者であると勘違いをし、協力して病院内に運び入れていたのです。

映画【十二人の死にたい子どもたち】のラスト・結末(ネタバレ)【4/4】

0番の謎が解け、本当に全員で安楽死するのかを決まる時がやってきました。ここで5番(シンジロウ)は主催者の1番(サトシ)に安楽死の中止を申し出ます。

理由は7番(アンリ)の自殺動機に他のメンバーが反発していたことや、自分の両親が警察官であるため、力を借りれば何人かのメンバーの問題を解決できるのではないかと考えたからでした。この意見に12人全員が賛成をし、安楽死は中止されました。

一人ひとり「死」と向き合った参加者は、もう一度生きてみようと決断を下したのです。若者たちが自身の手でその人生を終わらせてしまわずに良かった、とホッとしたのも束の間、最後の最後でこの集いが3回目であったことが明らかになります。

主催者の1番(サトシ)にとってこの展開はある程度予測済みだったのです。それに気づいていた7番(アンリ)は「次も参加する」と1番(サトシ)に言います。

すると1番(サトシ)は「歓迎します」といい、その一言でこの物語の幕は閉じました。

感想・レビュー・口コミ

若い世代の俳優たちが高校生を演じることで、若者に伝えたいメッセージにリアリティを感じられるこの映画。

吃音症、半身麻痺、有名女優、家族の死、望まぬ出産などバックグラウンドの多様さに伴う、死にたい理由の多様さ気付くことができます。

若いとまだまだ視野は狭いのに、心はとても繊細で傷つくことが多く、感傷的になり、いつも自分だけが苦しいと思ってしまうのは誰にでもあると感じました。

本当に全員死んでしまうのか、あの死体は誰なのか、入り組んだ謎が解け思いもよらない結末になったとびっくりしました。

Twitterよりほかの方々の感想も一緒に見ていきましょう。

https://twitter.com/sorriso013/status/1223459438503182336
↑12人が物語の中で互いを理解し、人間関係を気付いてく中で最終的に死を選ぶのか?という部分は面白いところでしたね!


↑個性の強いキャラクターを見事に演じ切っている俳優たちの演技力は、目を見張るものがあります!


↑後追い自殺したいミツエに共感できる人は多いかもしれませんね。最近はアイドルの自殺など悲しいニュースを目にすることが増えました。

リョウコのような作られた自分に疲れた芸能人という後追い自殺を考えるミツエと対峙する形で描かれています。

まとめ

と言うわけで、映画「十二人の死にたい子どもたち」のあらすじやネタバレ、結末(ラスト)についての紹介でした!

登場人物は主に12人+1人ですが、その全員に均等に謎が張り巡らされています。鑑賞中は状況整理・推理・次の展開は!?と頭の中はフル回転になってしまうでしょう。

なので、鑑賞後に時系列順に内容を整理し、もう一度鑑賞することでよりリアルタイム型密室ミステリーの面白さを堪能できるのではないでしょうか!

ではまた次回!

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