© 2006 Studio Ghibli・NDHDMT

宮崎吾朗さんの初監督作品「ゲド戦記」。

その美しい映像と魅力的なストーリーでヒットした作品です。

そして、もはやジブリ作品の名物とも言える都市伝説ももちろん存在します。

今回はゲド戦記の都市伝説3つをご紹介いたします。

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主人公ゲド(ハイタカ)に関する都市伝説

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映画版「ゲド戦記」の主人公は、岡田准一さんが声を担当したアレンが主人公の物語。

しかし原作である小説「ゲド戦記」では、アレンと一緒に旅をするハイタカこそが主人公となっています。

ハイタカの本当の名前が「ゲド」というのです。

ハイタカの過去については映画では詳しく触れられていませんが、
原作を読んでいくと才能があって優秀な魔法使いだということがわかります。

彼の特徴の1つとして顔に大きな傷のようなものがあります。

この傷について、自分でつけてしまった傷だという都市伝説があるのです。

その真相は原作の第一巻「ゲド戦記 影との戦い」の中で明らかになっていました。

この巻はハイタカの青年期の物語。

彼はとても優秀な魔法使いで、自分の力を過信しすぎる節がありました。

そして禁断の魔法、死者の魂と、影を呼び出してしまうのです。

映画の「ゲド戦記」ではアレンが自分の影と葛藤していましたね。

この影との戦いの中で顔に大きな傷を負いました

都市伝説の通り、自分の行動のせいで傷を作ったのですね。

映画の中ではこの時のことを教訓としたためか、アレンにこんな言葉を残しています。

「人間には人間ですら支配する力がある。だからこそ、わしらはどうしたら均衡が保たれるかよく学ばなければならない。」

自分の力におごることなく、力の強さや特徴を理解して正しい使い方をしなければならない、ということですね。

「ゲド戦記」の原作者が激怒!?意外な都市伝説の実態とは

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/アーシュラ・K・ル=グウィン

前述した通り「ゲド戦記」には原作の小説が存在します。

アメリカのファンタジー小説で、1968年に出版されてから様々な作品に影響を与えたとされています。

作者はアーシュラ・K・ル=グウィンさんという方。

彼女に関する、穏やかでない都市伝説が存在するのです、、。

それは、原作者が映画版に対して激怒したという都市伝説。

その都市伝説が明らかになったのは、映画公開当時に書かれた原作者のブログ。

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「ゲド戦記」の公開にあたって、原作者としての心境やファンへのメッセージを綴ったものかと思いきや…

大半は美しかったけど、”急ごしらえ映画”のアニメーションでは手抜きが見られました。

「トトロ」のような繊細な精密さや、「千と千尋」のような力強く、輝かしさのあるリッチなディテールはみられませんでした

と、まさかの酷評から始まったのです。

そもそも、ル=グウィン氏は宮崎駿監督に「ゲド戦記」を作って欲しかったというのです。

彼女は「となりのトトロ」をきっかけに宮崎駿の大ファンとなりました。

だからこそ、宮崎駿監督であれば映画化をして欲しいという話をしていたのです。

ところが駿氏は引退を考えていた頃でしたので、息子の吾朗氏が監督をすることに。

彼女の切なる願いは叶えられませんでした。

また、アレンが父親を刺してしまったり、悪役であるクモを倒したことで物語が終わったり、
影の説明が不十分であったり・・・。

原作とは異なる展開に不満を抱いていたようです。

映画と小説は別物だとわかってはいても、原作者だからこそのこだわりが怒りを生んでしまったのですね。

都市伝説のように激怒とまではいかないまでも、不満を抱いていたことは事実でしょう。

しかし彼女が映画「ゲド戦記」で気に入ったポイントももちろんありました。

それはゲドを担当した菅原文太さんの演技力と、テルーの声優と挿入歌を担当した手嶌葵さんの歌声

そして竜や馬など動物の描き方を褒めていたそうですよ。

タイトルに関する都市伝説。全然違うタイトルが用意されていた?

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最後は「ゲド戦記」というタイトルにまつわる都市伝説をご紹介。

もともと、原作の小説をほぼ踏襲する形で映画が作られる予定でした。

ところが宮崎吾朗監督による解釈で、現在の映画のストーリーに変更されたそう。

タイトルも「ゲド戦記」とは全く別の「遠い旅の終わりに」というタイトル案だったという都市伝説。

その案が却下され、元の「ゲド戦記」が採用された裏側には先に紹介した原作者ル=グウィン氏の存在。

彼女が「遠い旅の終わりに」というタイトルを耳にした時、それはもう自分の小説とは関係がなくなると激怒したのです。

確かに、原作と謳われているにもかかわらず、
タイトルに全くその要素が入っていなければ違和感を感じるのは当然かもしれません…。

そんな経緯もあって、タイトルは無事に原作の通り「ゲド戦記」になったという都市伝説でした。

まとめ

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「ゲド戦記」の本来の主人公、ゲドや原作者に関する都市伝説をご紹介しました。

原作がある作品の映像化には多くの壁があるのだなぁという裏側を知ることができる都市伝説もありましたね。

しかし、映画も小説もどちらにも良さがあるはず。

それぞれのストーリーを別物として楽しむのも良いのではないのでしょうか。

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