©︎2001 Studio Ghibli・NDDTM

千と千尋の神隠し」はストーリーの面白さ、映像や音楽の美しさはもちろんのこと、個性あふれる魅力的なキャラクターたちも必見です。

今回はその中でも特に印象的な「カエル」を中心にご紹介します。

みなさんは「千と千尋の神隠し」に出てくるあのカエルの名前や性格を知っていますか?

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カエルの名前は「青蛙」!他のキャラも実はカエルが化けていた

出典:https://prcm.jp/album/serebuwoman/pic/26566737

大勢の従業員が働いている湯婆婆のお湯屋ですが、その中で唯一カエルの姿をした従業員がいます。

「千と千尋の神隠し」の中でこのカエルの名前が呼ばれることはありませんでしたが、彼の名前はズバリ「青蛙」(アオガエル)というそうです。

青蛙はカエルとはいえ、人間の言葉を話して2足歩行をしています。

ハクのことも慕っているようで、ハクを見つけて「ハク様ー!」と飛び跳ねながら近づくシーンもありました。

そのお陰で千尋は人間だとバレないように息を止めていたのに、青蛙の登場で驚いて呼吸をしてしまいましたね。

青蛙は「千と千尋の神隠し」の中で、ハクの次に千尋が人間だと気がついた従業員でした。

青蛙は緑色のカエルの姿のままですが、実は「千と千尋の神隠し」に出てくるお湯屋の男性従業員たちは皆カエルが人間に化けているのだそう。

他の男たちは父役、兄役、番台蛙といった名前(役職)が付けられている者もおり、青蛙の上司にあたるキャラクターたちです。
彼らも元はカエルだったのですね。

確かに青蛙以外の男性従業員たちは姿こそ人間に見えますが、顔つきは鼻と口が前方に出ていて目がギョロっとしているのでカエルの面影があります。

強欲すぎる…人間顔負けな青蛙の性格とは

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「千と千尋の神隠し」でカエル男たちのほとんどは白っぽいジンベエを着て黒色や紺色の帽子をかぶっています。

良く見てみると父役や兄役など、何かしら役の名前がついているカエル男たち。

彼らは青や黄色のジンベエに、帽子も緑や紫などカラフルな帽子をかぶっています。

服装が役職の名前と関係しているようですね。

青蛙は青い服を着ていますが、ジンベエというよりはフンドシをつけて簡易的な着物を着ています。

カエル男たちとは少し役割が違うのかもしれませんが「千と千尋の神隠し」の中では下働きのカエルという設定だそうです。

青蛙の性格は欲深いと言われています。

その性格が良くわかるのは「千と千尋の神隠し」の中でオクサレ様が登場した後。

オクサレ様は汚染された川の神様で、千尋がお湯屋で身体を綺麗にしました。

「千と千尋の神隠し」の中でも、千尋が初めて達成感を得ることができ、ターニングポイントとなったシーンです。

オクサレ様が去って水浸しになった床からは、まるでお礼だというように砂金が現れました。

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従業員たちは目の色を変えて砂金を手にしましたが、結局全て湯婆婆の手に渡ってしまいます。

それでも砂金を集めようとした青蛙は夜中に浴場に忍び込み、床板の隙間に砂金が挟まっていないかと爪楊枝(つまようじ)のようなもので掻き出そうとしていたのです

彼の強欲な性格が垣間見える一面ですね。

その欲深さを利用したのが「千と千尋の神隠し」で重要なキャラクターとなるカオナシでした。

青蛙が砂金を探していることを知って目の前に砂金を山盛りに出しました。

目が眩んだ青蛙はそのままカオナシに飲み込まれてしまい、カオナシの「」として利用されてしまったのです。

こんな彼の性格だけに自業自得といったところでしょうか…

「千と千尋の神隠し」に出てくる他の従業員たちの名前は?

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「千と千尋の神隠し」に登場する従業員たちは大きく分けて3種類。

前述したカエル男、お客様の相手をするナメクジ女。そして湯婆婆の側近であるハクです。

「千と千尋の神隠し」の中で千尋も名前を奪われて「千」という名前になったように、従業員たちも皆湯婆婆との労働契約の際に本当の名前を奪われてしまい具体的な名前で呼ばれることはありません。

しかし、従業員たちの出勤ボードのようなものを見てみると…「」「」「」といった色の名前や「」「虎子」など動物の名前が見受けられます。

さらには「トロ」「フナ」など魚介っぽい名前まで並んでいます。

名前の由来はわからないものの、湯婆婆が覚えやすいように1〜2文字の名前になっているのだと考察できます。

男はカエルで女はナメクジ、ハクは竜。

この3種類の生物が登場していてこれは「三すくみの関係」を意識したものだと指摘されています。

三すくみとはヘビがカエルを捕食して、カエルはナメクジを食べるもののナメクジにはヘビの毒が効かない。

逆にナメクジの粘液でヘビが溶かされてしまい「三者がそれぞれ身動きが取れなくなる」状態のことを指します。
(ポケモン初期の主人公がオーキド博士からもらう草・火・水ポケモンの関係みたいですね…)

で、ここで言うヘビとは「ハク」のことだとされています。

これはヘビが神格化されると竜になるという説から来ているようです。

「千と千尋の神隠し」では湯婆婆が魔法を使って名前を奪うことで統率しています。

従業員同士でのいざこざを最小限に留めるために、あえてこの生物たちを選んでバランスを取っているのかもしれません。

まとめ

出典:https://bibi-star.jp/posts/1788

以上、「千と千尋の神隠し」で登場する「カエル」を中心に、お湯屋の従業員たちに焦点を当てて見てきました。

名前には謎が多いものの、喜怒哀楽が入り合わさった各キャラの性格も個性的で面白いですね!

あなたも「千と千尋の神隠し」の中でお気に入りの脇役を見つけてみてください。

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