©︎1984 Studio Ghibli・H

スタジオジブリの代表作「風の谷のナウシカ」。

物語の鍵を握るのは王蟲(オーム)という名前の蟲です。

ナウシカと気持ちを通わせて傷を癒してくれたり、寄り添ってくれる優しい一面を見せています。

「風の谷のナウシカ」で重要な鍵を握り、人間の感情も汲み取れる不思議な生物。

ここでは、気になる彼の正体や能力について明かしていきます!

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王蟲(オーム)って何者!?驚きの特徴、能力を紹介

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「風の谷のナウシカ」では様々な場面で登場する王蟲

他の蟲にはない多くの特徴を持っています。

「風の谷のナウシカ」の冒頭、主人公ナウシカが腐海(ふかい)の森を散策していると王蟲の抜け殻を発見しました。

脱皮することによって成長し、その大きさは体長80メートル、体高30メートルにもなります。

また、14個の目を持っていて、通常は青色ですが興奮状態になると真っ赤に染まるのが特徴。

抜け殻はとても硬く刀が欠けてしまうほど…

ただし目の部分は透明で、簡単に持ち上げられる軽さです。

その特徴から、各国で武器や飛行機の材料として活用されている程。

「風の谷のナウシカ」というタイトル通り、ナウシカの国は風の谷に存在しています。

しかしある日、トルメキア国のクシャナが攻め込んできたのです。

ナウシカは人質としてクシャナの飛行機に乗っていましたが、アスベルによって襲撃を受けてしまいます。

急遽、腐海の中にある水場に着陸した飛行機でしたが、そこは王蟲の巣のど真ん中

王蟲は水の中に巣を作り、しかも集団で生きているのです。

そして王蟲の口からは黄色の触手が。

自在に動くその触手には傷を癒す力があり、ナウシカが負傷した時も王蟲が傷を癒してくれました。

その性格は基本的に穏やかそのもの。

しかし海に危険が及んだり、仲間を守ろうとする時に彼らは怒りを爆発させます。

怒った王蟲が集団となって押し寄せた結果…その激しい攻撃によって国が滅びたこともあるほど。

正体不明の王蟲ですが、生態についてのヒントは至るところにありそうです。

母は「蟲使い」!?ナウシカの王蟲への愛がすごかった

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「風の谷のナウシカ」は16歳のナウシカが繰り広げる壮大な物語ですが、

子供の頃の回想シーンが一度だけあったのをご存知ですか?

それは幼いナウシカが父親たちに追いかけられ、ある木に隠れたシーン。

その木の穴には小さな王蟲の姿が…

子供のナウシカはその正体がわからないながらも、王蟲の子供と触れ合っていたのです。

劇場版では明確に描かれていませんが、原作の「風の谷のナウシカ」ではナウシカの母親の正体にも触れられています。

なんと母親には蟲使いの血が流れていたのです。

彼女にもやはりその血が受け継がれていて、王蟲をはじめとする蟲たちと意思疎通ができたと囁かれているのです。

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しかし小さな王蟲は、その危険性を知る大人たちに奪われてしまい…

ナウシカは思わず「殺さないで!」と叫んだものの、それ以上はどうすることもできませんでした。

劇場版の「風の谷のナウシカ」では明らかにされていませんでしたが、実は王蟲には不思議な能力が。

それは、1匹の個体が感じた感情を「他の全ての王蟲と共有できる」という力。

この小さな王蟲も自分を守ってくれようとした少女のことを他の仲間に伝え、ナウシカは蟲たちにとって特別な存在になったのでした。

この能力に関しても原作の「風の谷のナウシカ」の中で明らかにされています。

正体が定かではない王蟲に対しても、懸命に心を通わせようとするナウシカ。

そんな純粋さから皆に愛される姫になったのでしょうね。

劇場版「風の谷のナウシカ」で描かれなかった王蟲の正体

出典:https://anime-toshidensetu1.net/知ると怖い「風の谷のナウシカ」の都市伝説.html

劇場版「風の谷のナウシカ」において、王蟲は腐海の森を守っていることはわかりました。

ただ、その正体までは明確になりませんでした。

王蟲の正体が明らかになったのは「風の谷のナウシカ」の原作漫画にて。

王蟲の正体は…ズバリ、人間が造り出した人工生物だったことが明らかに!

描かれた世界の2000年前。旧人類と呼ばれる種族は発展のために産業文明を広げていきました。

そこから1000年後。文明発達は絶頂に達したものの、それと引き換えに環境破壊を引き起こすことに…

空気は汚染され続けて人類も地球も存続の危機にさらされます。

そんな時、巨神兵を使った戦争「火の七日間」が起こったのです。

つまり巨神兵の正体も、人工的に作られた神様

「火の七日間」は全てをリセットするために人為的に引き起こされたのです。

文字通り七日間で焼き尽くされた地球。

しかし旧人類は新たな人類を産み出すため、汚染された環境の浄化準備をしていました。

腐海の森の正体。それは環境浄化をする唯一の空間でした。

そして腐海による浄化が完了するまで、その場を守り抜くために造られた蟲。

それこそが「王蟲の正体」だったのです。

原作では王蟲の正体に加え、自分自身の正体をも知ったナウシカは大きな決断を迫られていきます。

まとめ

出典:https://suomi-yukiiii.com/2260.html

この記事では「風の谷のナウシカ」に欠かせない王蟲の正体や能力について紹介しました。

小さい頃に王蟲を初めて見た時「なんかダンゴムシっぽいのが居るなー!」くらいにしか思ってませんでした。

が、その正体や存在意義を知った後…何と高尚な生き物なのだろうと色々考えさせられました。

それに、王蟲は腐海の中で自然発生したのか程度にイメージしてましたが、その正体がまさか人工生物だったとは…

原作ではナウシカたちの正体についても触れられています。

アニメーションだけでは語り尽くせない「風の谷のナウシカ」の魅力。

ぜひ原作も手に取ってみてくださいね!

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